①清流沿いの風情ある文化財の一軒宿
②絵になる庭園と豊富なお風呂
③山川の地の食材を活かす繊細な料理
守門川の清流沿いに立つ風情満点の文化財の宿
嵐渓荘は、守門 (すもん) 川の清流に臨む自然環境にポツンと佇む一軒宿。
この環境が最高に魅力的だが、それに磨きをかけているのが館主夫妻の見事な美的センスだ。
敷地内に引き込んだ小川のせせらぎ、そこに回る水車と手入れされた庭園、そして国登録有形文化財に登録された本館のたたずまい…。
絵になるシチュエーションが、はるばると訪れた客を魅了する。
客室は、木造3階建ての本館「緑風館」に5室、裏手に隣接する鉄筋3階建ての「渓流館」に8室、渡り廊下で行く山側の木造平屋建ての「りんどう館」に4室の計17室。
風呂は、「渓流館」1階に男女別の内湯+露天岩風呂、「りんどう館」の先にある浴場棟「山の湯」に内湯+露天岩風呂の「石湯」と「深湯」があり、宿泊客は貸切で利用する趣向だ。
立って入る「深湯」の露天風呂、一段高くに造られた「石湯」の露天風呂とも、木の間越しに守門川の清流が見える。
山川の地の食材を活かした繊細な料理にも定評があり、鯉の洗いやゼンマイの1本煮などが名物の味。
料理にはいくつかの選択肢があり、フルコースは食べ切れないほどの料理が食膳を飾る。
( 写真上:貸切・露天風呂「石湯」)
本館「緑風館」。燕駅前にあった旅館の建物を移築したもので、昭和初期の建築。
「渓流館」1階にある大浴場「真木の湯」(男湯)。外には露天岩風呂も併設している。
本館「緑風館」の二間続きの客室。国登録有形文化財の部屋に泊まれるのも魅力だ。
夕食のフルコースの一例。ほかにも数品が運ばれ、食べ切れないほどのボリュームだ。
越後長野温泉・嵐渓荘
・ふりがな:えちごながのおんせん らんけいそう
・住所:新潟県三条市長野1450
・電話番号:0256-47-2211
・交通:
電車/上越新幹線燕三条駅または信越本線東三条駅からバスまたはデマンドタクシーで50~60分、各駅から1日1便無料送迎あり(要予約)
車/北陸自動車道三条燕ICから約45分
・泉質:ナトリウム-塩化物冷鉱泉
・源泉温度:13.8度
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文・写真/飯出敏夫
(公開日:2021年1月9日)
◆カテゴリー:絶景/渓流|稀少/文化財の宿|泉質/塩化物泉(熱の湯)