①古民家を移築したこぢんまり宿
②湯船の白い温泉の成分が印象的
③白樺林に囲まれた貸切露天風呂
白樺林の中に一軒宿の趣で建つ佳宿の極上湯
白骨温泉の歴史も古く、発見は戦国時代に遡るといわれる。
湯宿が出来たのは江戸時代に入ってからで、湯治客で賑わった。
当初は湯船の内側が湯の成分で白く変色したので「白船の湯」と呼ばれ、
大正時代になって中里介山の長編小説『大菩薩峠』に白骨温泉として登場し、それが一般的な通称となったという。
梓川支流の湯川の峡谷沿いに12軒の宿があるが、この宿は中心部から離れた白樺林の中に一軒宿の趣で建つ。
古民家を移築した民芸調の造りで、廊下でつながれた高台に離れもあるが、それでも全10室のこぢんまりとした宿。
内湯は窓を開け放つと半露天になる風情豊かな造りで、湯船を覆う温泉の成分が印象的。
白樺林の中に造られた貸切制の露天風呂は3~4人用だ。
( 写真上:貸切・露天風呂 )
内湯は窓を開放すると半露天風呂になる趣向。温泉の成分で固まった湯船が印象的だ。
全10室のこぢんまりとした宿だが、クオリティは高い。離れ3室は高級感漂う造り。
料理はすべて女将と主人の心がこもった手作り。岩魚の笹蒸し、そばがきが名物の味。
白樺林に囲まれて一軒宿の趣で建つ宿の外観。古民家を移築した民芸調の佳宿である。
白骨温泉・小梨の湯笹屋
・ふりがな:しらほねおんせん こなしのゆささや
・住所:長野県松本市安曇白骨温泉
・電話番号:0263-93-2132
・交通:
電車/松本電鉄新島々駅から白骨温泉行き(乗鞍高原経由)バスで約1時間20分、泡の湯下車、徒歩5分
車/長野自動車道松本ICから約1時間10分
・泉質:含硫黄泉-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉
・源泉温度:33.3度
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文・写真/飯出敏夫
(公開日:2016年11月23日)
◆カテゴリー:稀少/湯の色(白系)|泉質/硫黄泉(万病に効く湯)