①自家源泉を持つポツンと一軒宿
②温泉と森の眺めを心静かに堪能
③鶴の湯への無料入浴&送迎サービスあり
森に包まれた渓流に臨む閑静な温泉三昧の一軒宿
秋田駒ケ岳の西麓、田沢湖スキー場下にあるのが水沢温泉郷だ。
この宿もエリア的にはその温泉郷に含まれるが、実際は集落の外れからさらに林間の山道を1kmほど入り込んだ山中にポツンとある一軒宿で、温泉も水沢温泉郷とは異なる自家源泉だ。
かつては別の会社の所有で、休業したまま放置されていた施設だったが、その自然環境と魅力的な温泉に惚れ込んだのが鶴の湯温泉の佐藤和志さん。
これを譲り受けて大幅にリニューアルし、鶴の湯の姉妹館として2005 (平成17) 年に再オープンさせた宿だ。
その後、帰郷した息子の大志さん (現 鶴の湯温泉代表取締役) が中心となって運営してきた。
風呂は、宿泊棟から渡り廊下で結ばれる新築した別棟に男女別の内湯+露天風呂、渡り廊下途中の沢沿いに宿泊客専用 (無料) の貸切露天風呂が2ヶ所。
いずれの露天風呂も森に中を流れる大和田沢に面しており、心静かに温泉と森の眺めが堪能できる好環境。
もちろん、風呂はすべて源泉かけ流しだ。
2階にある客室は6~18畳間の和室7・洋室2 (ツイン) の全9室。
食事は1階の椅子とテーブル席の食堂に用意され、夕食には鶴の湯名物の「山の芋鍋」も味わえる。
また、夕食後には鶴の湯の風呂に入りたい (無料) という希望者を送迎してくれるサービスもある。
( 写真上:貸切露天風呂/写真:温コレ編集部 )
宿泊棟はシンプルな造りの2階建て。左奥が渡り廊下で結ばれた浴場棟。
別棟の浴場棟には男女別に大きな内湯と露天風呂がある。写真は男湯の内湯。
客室は6畳2、7.5畳2、10畳3、15畳1、18畳1。写真は10畳の「山桜」。
1階の食堂に用意される夕食の一例。これに鶴の湯の名物「山の芋鍋」も出る。
駒ヶ岳温泉
・ふりがな:こまがたけおんせん
・住所:秋田県仙北市田沢湖生保内字下高野80-68
・電話番号:0187-46-2688
・交通:
電車/秋田新幹線田沢湖駅から乳頭蟹場温泉行きバスで22分、休養センター前下車、徒歩10分(バス停から送迎あり、バス乗車時に要連絡)
車/東北自動車盛岡ICから約1時間10分
・泉質:カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉
・源泉温度:52.0度
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文・写真/飯出敏夫
(公開日:2022年2月12日)