①文豪・島崎藤村ゆかりの宿
②文学の香り漂うレトロ&モダン調
③リンゴが浮かぶ「初恋りんご風呂」
小諸なる古城のほとり、千曲川の岸近き「文学の宿」
島崎藤村が小諸を辞去した明治38年、33歳のときに発表した詩集『落梅集』中の「小諸なる古城のほとり」で、
「千曲川いざよふ波の岸近き宿」と詠った宿。
創業は明治31年、当時は中棚鉱泉といったが、平成10年に良質の温泉も得て、現在は中棚温泉・中棚荘という。
「藤村ゆかりの宿」のキャッチフレーズどおり、書斎風の談話室、ギャラリーとなっている廊下、客室名など、
至る所に文学の香りが漂う。
建物は創業時から残る大正館と和風モダンの平成館のほか、
食事処や結婚披露宴などに利用される国の登録有形文化財「はりこし亭」もある。
風呂は男女別に内湯+露天風呂があり、秋から春にかけてはリンゴを浮かべる「初恋りんご風呂」が名物。
新鮮な野菜を育てる自家農園も持ち、創作会席料理も秀逸だ。
また、荘主はソムリエの資格を有するワイン通。
自家農園にはブドウ園もあり、中棚荘ブランドのワインを味わうこともお土産に購入することもできる。
( 写真上:女湯・内湯「初恋りんご風呂」 )
広葉樹の枝越しに千曲川も望める露天岩風呂 (男湯)。女湯もほぼ同様の造りだ。
「島崎藤村ゆかりの宿」らしい雰囲気が漂うエントランス。右手は宿泊棟の平成館。
客室は平成館に18室、大正館に9室の全27室。写真は平成館の和洋室「初恋」。
朝食の一例 (魚と温泉玉子は4人前)。夕食は一品ずつ運ばれる創作会席料理。
中棚温泉・中棚莊
・ふりがな:なかだなおんせん なかだなそう
・住所:長野県小諸市古城乙1210
・電話番号:0267-22-1511
・交通:
電車/しなの鉄道&JR小海線小諸駅から徒歩15分 (タクシーで5分)
車/上信越自動車道小諸ICから約10分
・泉質:アルカリ性単純温泉
・源泉温度:38.2度
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文・写真/飯出敏夫
(公開日:2016年12月28日)
◆カテゴリー:泉質/単純温泉(やさしい湯)