①「地獄蒸し」を利用する自炊専用宿
②リーズナブルな料金で湯めぐり拠点に◎
③湧蓋(わいた)山も望める青白い湯の露天
湧蓋山を遠望しながら浸かる青白い湯
この熊本県と大分県の境に位置するエリアは、温泉ファンにとっては魅力の尽きないところだ。
隣接する「岳の湯温泉」では至る所から湯煙が勢いよく立ち昇り、独特の景観を呈している。
地元の人はこの高温の蒸気を利用して野菜や魚などを蒸すのに使う。
いわゆる「地獄蒸し」というやつだ。
この宿は自炊専用の宿で、調理用に地獄窯が設置してあり、客はこれを使って自炊を楽しむという趣向である。
リーズナブルな料金で泊まれるとあって、ここを拠点に周辺の温泉めぐりをする温泉ファンも多い。
別に日帰り入浴施設もあるが、宿泊棟にも立派な浴場があり、
九重連山の支峰で小国富士とも呼ばれる湧蓋山を眺めながら、青白い湯の露天風呂に浸かる気分は格別だ。
( 写真上:男湯・露天風呂 )
宿泊客の楽しみは、持ち寄った食材をこの高温の温泉蒸気で蒸し上げる「地獄蒸し」だ。
宿の炊事場から外に出ると、自由に利用できる蒸し器が6個並び、立ち昇る蒸気が壮観。
リーズナブルな宿泊料金で人気があるシンプルな造りの客室。湯治気分が満喫できる。
手前に日帰り温泉「豊礼の湯」、奥に自炊もできる素泊まり専用の「豊礼の宿」が建つ。
はげの湯温泉・豊礼の宿
・ふりがな:はげのゆおんせん ほうれいのやど
・住所:熊本県阿蘇市小国町西里2917
・電話番号:0967-46-5525
・交通:
電車/JR豊肥本線阿蘇駅から約1時間のゆうステーションで岳の湯行きに乗り換え35分、終点下車すぐ
車/大分自動車道九重ICから約50分
・泉質:ナトリウム-塩化物泉
・源泉温度:96.5度
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文・写真/飯出敏夫
(公開日:2016年11月23日)