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推薦本vol.1/『温泉の平和と戦争』

温泉について、「もっと知りたい!」「もっと詳しくなりたい!」という勉強熱心な温泉好きのみなさまへ、温泉達人が名著をおすすめします。

この本の著者である石川理夫さんは、「温泉を学術的に知識を深めるなら石川さんの本を読めば間違いない!」というくらい、温泉達人が信頼をおいている方です。
温泉は平和の象徴ともいわれますが、この本を読むとそのことを深く実感することができます。
温泉愛あふれる石川さんが書き上げた渾身の一冊をぜひ!

 

『温泉の平和と戦争』 
(彩流社、本体価格2000円+税)
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♨︎温泉達人の推薦文

洋の東西を問わず、温泉は戦で傷ついた兵士たちが敵味方の別なく同じ湯に浸かって療養し、束の間の平和を味わった休戦地帯=アジール(避難所・聖域)として存在した。
同時にまた、権力者の意向に左右される存在でもあった。
そのことを著者は古今東西の資料で裏付けし、実証し、また現地に足を運んで見事に解明してみせた。

朝日新聞の書評で本書を取り上げた作家の三浦しをん氏は「なにかを好きだという思いがあると、こんなにおもしろくて深い学問の境地に到達できるんだなあと、著者の着眼点と温泉へのあふるる愛に感動した。」「温泉の平和を保つのがどんなに大切か、本書は教えてくれる。」と最大限の賛辞を記している。
温泉評論の第一人者が、満を持して著した渾身の一冊である。

 

♨︎著者の石川理夫さんより

温泉地というのは不思議な場です。
ヨーロッパでは紀元前から古代ローマ帝国時代にかけて、人々が奉納した数々のものが泉源から出土しています。
中には目の見えない少女をかたどった木像もあります。
おそらく母親に手をとられて訪れ、「目が見えるようになるように」と祈願して捧げたのでしょう。

なんらかの治癒力を発揮する温泉場は古来、神聖な場とみなされてきました。
人々がゆったり温泉に浸かり、安らぎ、滞在する温泉場は何より平穏平和な場であることが求められます。
長い歴史を背景にかたちづくられてきた温泉地ならではの要素・特色、魅力を再発見してもらいたいと思います。

 

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