①高田大岳の登山口に湧く一軒宿
②秘湯感漂う、開湯400年と伝わる古湯
③人気の足元湧出泉「下の湯」
秘湯の雰囲気漂う高田大岳の登山口に湧く一軒宿
谷地温泉は、青森駅から十和田湖に結ぶ路線バスの通り、十和田市と十和田湖への道の分岐点近くから300mほど山側に入った高田大岳の登山口に湧く。
秘湯感は八甲田山中の温泉の中では一番濃く、開湯400年と伝える古湯である。
宿は、古風な木造の宿泊棟が3棟ある一軒宿のみ。
近年、経営者が何度か交代して不安定だったが、平成27年の代替わり以降は落ち着いた印象だ。
風呂は内湯だけで、男女とも「下(しも)の湯」と「上(かみ)の湯」の湯船が2つ。
男湯だけに打たせ湯もある。
人気の足元湧出泉は男湯の「下の湯」だけで、色は透明の単純硫黄泉。
もう1つの「上の湯」は白濁の単純温泉(総硫黄分が規制値にわずか及ばず)。
人気の足元湧出泉は男湯の「下の湯」だけなので、男女入替時間(17:30~20:30)を設けている。
1階にフロントや食事処 (昼食も可、11:00~13:00、火曜休) もある2階建ての本館、廊下の奥に平屋建ての西館、東館と続き、客室は全31室。
( 写真上:男湯・足元湧出泉の内湯「下の湯」)
古風な木造浴舎と浴槽が秘湯ムードを醸す。写真は白濁の単純温泉、男湯の「上の湯」。
高田大岳を望む静かな自然環境に建つ一軒宿。湯治客のほか、登山客の宿泊も多い。
客室は和室のほかシングル、ツインの洋室タイプもある。写真は本館の洋室タイプ。
通常料金+2700円の「谷地温泉プラン」。岩魚の天ぷら・造り・塩焼き・骨酒付き。
谷地温泉
・ふりがな:やちおんせん
・住所:青森県十和田市法量谷地1
・電話番号:0176-74-1181
・交通:
電車/東北新幹線新青森駅東口からバス「八甲田・十和田ゴールドライン、みずうみ号」で1時間27分、谷地温泉下車、徒歩5分
車/青森自動車道青森中央ICから約1時間10分
・泉質:単純硫黄泉 (下の湯)、単純温泉 (上の湯)
・源泉温度:下の湯37.4度、上の湯38.2度
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文・写真/飯出敏夫
(公開日:2019年5月10日)
◆カテゴリー:稀少/湯の色 (白系)・足元湧出泉|泉質/単純温泉(やさしい湯)・硫黄泉(万病に効く湯)