①1200年の歴史を誇る古湯
②河床の岩盤を活用した渓流露天風呂
③源泉6本!湯量豊富!足元湧出も!
二岐渓谷の仙境に臨む風雅な趣の露天風呂
つげ義春の名作『二岐渓谷』でここが描かれて一躍知られる存在になった観があるが、
実は1200年の歴史を誇る古湯である。
奥会津の車道が行き止まる二俣川の渓谷沿いに5軒ほどの湯宿が点在する秘湯だが、
江戸時代から一軒宿の旅籠として営業していたという老舗がこの宿だ。
いまは改装されて、雅な雰囲気さえ感じさせる構えの宿となった。
使用する源泉6本と湯量も豊富で、湯船も館内に男女別内湯と露天風呂、
渓流に続く庭園内に自噴泉甌穴岩風呂、渓流沿いの男女別露天風呂と多彩。
人気は河床の岩盤を活用した渓流露天風呂で、目に入るのは清流と広葉樹の渓谷美のみ。
平安時代の開湯伝説を伝える足元湧出の自噴泉甌穴岩風呂は男女交替制だが、
11時〜15時の日帰り入浴時間は混浴となっている。
( 写真上:露天風呂 )
渓流ぎわに湯船が2つある男湯の「渓流露天風呂」(現在、女性専用時間は廃止された)。
湯小屋にある「自噴泉甌穴岩風呂」は岩盤の割れ目から温泉が自噴する足元湧出泉。
茅葺きの門が迎えるエントランス。山の中の秘湯の宿とは思えないほど雅な雰囲気。
渓流沿いにある男女別露天風呂や「自噴泉甌穴風呂」に行く庭側から眺めた宿の外観。
二岐温泉・大丸あすなろ荘
・ふりがな:ふたまたおんせん だいまるあすなろそう
・住所:福島県岩瀬郡天栄村湯本字下二俣5
・電話番号:0248-84-2311
・交通:
電車/東北新幹線新白河駅から湯ったりヤーコン号(バス)で約1時間30分(1日1便、要予約)
車/東北自動道白河ICから約1時間
・泉質:カルシウム-硫酸塩泉
・源泉温度:53.8度 (自噴泉甌穴風呂)
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文・写真/飯出敏夫
(更新日:2017年2月18日/公開日:2016年11月23日)