①山下清の壁画が素敵な「はにわ風呂」
②炭火で味わう、名物「いろり献残焼」
③何回も訪れたくなる!居心地のよさ
名物“いろり献残焼”と“はにわ風呂”の佳宿
上牧温泉は、群馬県を代表する温泉地の水上温泉の少し下流に位置する。
利根川を挟んだ両岸に5軒の旅館が点在する保養向きの温泉地で、代表格の辰巳館は唯一左岸にあり、
鉄筋5階建ての登竜館と4階建ての南竜館、間に2階建ての昇竜館の3棟が並び建つ。
ここは放浪の天才画家・山下清が愛した宿で、画伯の貼り絵を基にした壁画がある「はにわ風呂」、
そして名物料理「いろり献残焼」が評判の宿だ。
客室は10畳の和室を中心に全41室。
二間続きの和洋室や、窓から谷川岳が望める部屋もある。
風呂は男女交替制の大浴場「はにわ風呂」と、外に露天風呂「たまゆらの湯」が続く「かわせみの湯」、
女性専用の「ひすいの湯」、ほかに貸切風呂 (有料) が2ヵ所。
食事処は2ヵ所あり、囲炉裏席、テーブル席、座卓などが揃っている。
しかし、宿の評価が高いのは風呂や料理ばかりでなく、客の目線に立ったホスピタリティ、
アメニティの充実にあると思われる。
筆者は大きな鉄筋建築の宿は好みではないが、この宿は別格だ。
家族や友人、温泉仲間たちと何回となく訪れているが、その居心地のよさは群を抜いている。
( 写真上:男女交替制/はにわ風呂 )
利根川に臨む川岸に建つ辰巳館の全景。清流とはるかに望む谷川連峰が印象深い。
大浴場「かわせみの湯」に続く、銘石を配した造りの露天風呂「たまゆらの湯」。
炭火で焼きながら味わう、名物料理「いろり献残焼」の厳選された食材の一部。
客室の窓からは眼下に利根川の清流、谷川岳が美しく望める部屋もある。
上牧温泉・辰巳館
・ふりがな:かみもくおんせん たつみかん
・住所:群馬県利根郡みなかみ町上牧2052
・電話番号:0278-72-3055
・交通:
電車/JR上越線上牧駅から徒歩5分
車/関越自動車道水上ICから5分
・泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
・源泉温度:41.0度
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文・写真/飯出敏夫
(公開日:2017年4月11日)
◆カテゴリー:泉質/硫酸塩泉(傷の湯)