①応神天皇の産湯に使った!? 伝説の古湯
②赤褐色に変色する“子宝の湯”
③玄界灘の新鮮な海の幸料理!
神話の歴史を秘めた赤褐色の“奥壱岐の千年湯”
3世紀の『魏志倭人伝』に記された「一支国」、それが壱岐島である。
湯ノ本温泉は、神功皇后が朝鮮遠征の帰途、この島に立ち寄って応神天皇の産湯に使ったという伝説が残る古湯である。
湯治場が開かれたのは寛文2年(1662)、明治時代には雲仙、小浜と並ぶ長崎県を代表する温泉だった。
現在の湯ノ本温泉には湯治向きの宿も含めて8軒ほどあり、平山旅館は海から徒歩5分ほどの坂道沿いに隠れ宿の風情で建つ。
客室はわずか8室だが、風呂は充実。
男女別の内湯+露天風呂のほか、貸切露天も2ヵ所あり、露天風呂付きの特別室も1室ある。
湯は源泉かけ流しで、赤褐色に変色する“子宝の湯”だ。
玄界灘で獲れる新鮮な海の幸を駆使した料理もまた素晴らしい。
( 写真上:男湯・露天風呂 )
神功皇后が応神天皇の産湯に使っている様子を描いた壁画が目を引く男湯「応神の湯」。
宿泊客は無料で利用できる、植栽に南国ムードが漂う貸切露天風呂も2ヵ所ある。
高級感漂う露天風呂付き客室や居心地のいい小部屋など、客室はすべて和室で全8室。
館主が腕をふるう料理自慢の宿。朝食の名物は無農薬サラダや堅作りの壱岐豆腐など。
湯ノ本温泉・平山旅館
・ふりがな:ゆのもとおんせん ひらやまりょかん
・住所:長崎県壱岐市勝本町立石西触77
・電話番号:0920-43-0016
・交通:
電車/九州新幹線博多駅からバス15分の博多港から高速船ジェットフォイルで約1時間10分の芦辺港
または郷ノ浦港から送迎車(要予約)でともに約15分
・泉質:ナトリウム-塩化物泉
・源泉温度:66.5度
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文・写真/飯出敏夫
(公開日:2016年11月23日)