①江戸中期創業!茅葺屋根の重厚感漂う宿
②老舗宿を守る女手2人がつくる絶品料理
③源泉かけ流しの綺麗な内湯に感動!
女手2人で営む南会津の心温まる宿は圧巻の茅葺屋根の建物
福島県のほぼ南端に位置する岩瀬湯本は、かつて漫画家つげ義春の名作の舞台になったように、茅葺屋根の家が軒を連ねる集落として知られた。
現在、営業する茅葺屋根の宿はわずかに2軒を数えるに過ぎない。
温泉は弘法大師のお授け湯といわれるほど古く、源泉亭湯口屋旅館の創業は江戸中期と伝わる。
現在の建物は1868 (明治元) 年の戊辰戦争で焼き討ちに遭って以降の建築になるが、それでも充分に古く、重厚感漂う磨き込まれた床や大黒柱、太い梁が印象的だ。
老舗宿を守るのは15代目の星真紀子さんと息子の嫁さんの寛子さん。
旦那さんと息子さんは地元の郵便局勤務で、宿はもっぱら女手2人に任されている。
この2人が心を込めて作る料理は見事で、郷土色豊かな料理が食べきれないほどに食膳を飾る。
風呂は男女別の内湯だけだが、源泉かけ流しの綺麗な湯には感動する。
また、宿泊客は目の前にある地元民専用の共同浴場に入ることもできる。
( 写真上:男湯・内湯 )
どっしりとした構えの茅葺屋根の宿。登録有形文化財級の重厚な建物が圧巻だ。
ゆっくりと落ち着ける客室は全12室。1人旅でも快く泊めてくれるのが嬉しい。
食事は10名くらいまではここの食事処で。テーブル席や部屋食になることもある。
手間ひまかけた郷土色豊かな手作り料理が膳からはみだすほどに並ぶ夕食の一例。
岩瀬湯本温泉・源泉亭湯口屋旅館
・ふりがな:いわせゆもとおんせん げんせんていゆぐちやりょかん
・住所:福島県岩瀬郡天栄村湯本字居平14
・電話番号:0248-84-2001
・交通:
電車/東北新幹線新白河駅から「湯ったりヤーコン号」(宿に要予約、13時発、1日1便) で1時間10分、湯本下車、徒歩5分
車/東北自動車道白河ICから約1時間
・泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
・源泉温度:49.5度
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文・写真/飯出敏夫
(公開日:2019年2月9日)
◆カテゴリー:泉質/塩化物泉(熱の湯)