①源泉風呂で療養、食事で内臓から養生
②連泊を推奨!女性の一人旅でも安心の宿
③時代を先取りした、新しい湯治の形!
源泉かけ流しの温泉と養生食,一人部屋完備の“新湯治”の宿
建物は、広葉樹が茂る山の斜面に建ち、一番上の建物は4階半の高さ。
街道沿いとは思えないほど静かな環境にある。
昭和20年創業の団体客向きだった温泉旅館を、平成15年秋に大改装した。
テーマは「身芯美麗」、コンセプトは温泉と食にこだわった「逗留湯治の宿」。
源泉風呂で療養し、食による内臓からの養生を旨とする。
1泊でも受け付けるが、基本的には逗留 (連泊) を推奨し、2泊目からは料金の割り引きもある。
食事は、朝食に干物や玉子が出るくらいで肉は一切使わない。
煮物・揚げ物・酢の物・和え物など、バランスよく調理した県西部の農家や自家栽培の野菜中心の食事が基本。
農学学士の資格も持つ湯守の米山雄二郎さんのこだわりだ。
風呂は1階と2階に、深夜に男女が交替する大浴場が2ヵ所。
客室は和室5、個室書斎付き和洋室6、書斎デスクを備えた一人部屋3の計14室。
和室は一人旅にも対応するので、女性の一人旅でも部屋の予約ができ、安心して泊まれる。
新しい湯治の形を提唱する、時代を先取りした温泉宿の一つのモデルとして、同業者からも注目されている。
( 写真上:男女交替制の1階の大浴場)
2階の大浴場。1階の大浴場ともに適温とぬる湯が楽しめ、半露天風呂になる造り。
早雲通りと呼ばれる箱根旧街道沿いに建ち、重厚な茅葺の受付棟が迎える。
書斎デスクを備えた一人部屋。ここに逗留して執筆する身分になりたいものだ (笑)。
いかにも胃腸に優しく、消化のよさそうな野菜中心の献立が並ぶ夕食の一例。
箱根湯本温泉・養生館 はるのひかり
・ふりがな:はこねゆもとおんせん ようじょうかんはるのひかり
・住所:神奈川県足柄下郡箱根町湯本554
・電話番号:0460-85-5641
・交通:
電車/箱根登山鉄道箱根湯本駅から旅館・ホテル送迎バス(Bコース)で5分、宿前に停車
車/小田原厚木道路小田原西ICから山崎IC、国道1号、県道(早雲通り)経由で約10分
・泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
・源泉温度:54.2度
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文・写真/飯出敏夫
(公開日:2018年12月27日)
◆カテゴリー:泉質/塩化物泉 (熱の湯)