①只見川の左岸にポツンと建つ一軒宿
②あまり類を見ない、珍しい色の湯
③地元の食材を使った創作料理が評判!
魅惑のにごり湯と若主人が腕を振るう創作料理
鶴亀荘は、只見川を堰き止めた本名ダムの少し上流、
ダム湖となった只見川の左岸にポツンと建つ湯倉温泉の一軒宿だ。
少し離れた小さな建物は湯倉温泉共同浴場である。
ここの温泉に入った人が一様に驚きの声を上げるのが湯の色。
黄白色というか、明るい鶯色の色合いを呈した湯は、あまり類を見ない珍しい「にごり湯」だからだ。
鶴亀荘は客室わずか7室の小さな宿だが、この珍しい色合いの湯は温泉マニアの間では名前の知られた存在だった。
そして、近年とくに評判が高いのが、若主人が腕を振るう創作料理。
地元の食材を主に、工夫を凝らした料理を一品ずつ食卓に運ぶスタイルは、
秘境とも言える環境にあるだけに、訪れた客に新鮮な感動を与えているようだ。
風呂は男湯の内湯が石造り、女湯は縁に檜を使った木造り風で、
露天風呂は只見川と対岸の深山風景を望む男湯だけに併設。
ただし、すべての風呂が22~23時の1時間だけ女性専用時間になるので、露天風呂は男女とも楽しめる。
なお、すぐそばに湯倉温泉共同浴場があるので、日帰り入浴は受け付けていない。
( 写真上:女湯・内湯 )
本名ダム上流の只見川の左岸に建つ一軒宿の鶴亀荘 (右)。左は湯倉温泉共同浴場。
黄白色の「にごり湯」が印象的な内湯 (男湯)。外には只見川に臨む露天風呂を併設。
窓から只見川と対岸の深山風景が望める「亀の間」(写真) など客室は全部で7室。
若主人が腕を振るう夕食の膳には、地元の食材を多用した見事な創作料理が並ぶ。
湯倉温泉・鶴亀荘
・ふりがな:ゆぐらおんせん つるかめそう
・住所:福島県大沼郡金山町本名字上ノ坪1942
・電話番号:0241-54-2724
・交通:
電車/JR只見線会津川口駅からJR代行バス只見行きバスで10分、湯倉入口下車、徒歩8分
車/磐越自動車道会津坂下ICから約50分
・泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
・源泉温度:61.3度
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文・写真/飯出敏夫
(公開日:2018年3月7日)