①ひときわ目を引く!文化人御用達の宿
②14棟と橋までも国の登録有形文化財
③肌に優しい、源泉かけ流しの湯
文化人御用達として知られる修善寺の名旅館
伊豆の玄関口の古湯、修善寺温泉の中心に瀟洒な和風のたたずまいが目を引く。
創業は明治5年 (1872)、3代目の相原寛太郎は東京美術学校 (現・東京芸大) に学んだ粋人で、
文学・芸術関係の交友が広く、多くの著名人が常連客として訪れた。
画家の安田靫彦、横山大観、川端龍子、歌舞伎界の初代中村吉右衛門らは特に親しかった。
昭和9年 (1934) 建造の名物「天平風呂」は安田靫彦のスケッチが設計図の基になったという。
渡り廊下や反り橋でつながる棟々のうち、14棟と橋が国の登録有形文化財である。
風呂は大岩の礎石に台湾ヒノキの太い柱を建て、浴槽に伊豆石を用いた大浴場「天平風呂」、
車道を挟んで建つ離れのほうにある庭園風露天風呂「木漏れ日の湯」、
レトロな雰囲気の「あやめ風呂」があり、時間を区切っての男女交替制。
貸切風呂も2ヵ所あり、いずれも肌に優しい源泉かけ流しの名湯が堪能できる。
( 写真上:男女交替制・内湯「天平風呂」 )
修善寺温泉街の中心にあって、ひときわ目を引く歴史を感じさせる外観。
源泉かけ流しの名湯が心静かに堪能できる庭園風露天風呂「木漏れ日の湯」。
新井旅館をこよなく愛した川端龍子と横山大観の扁額が掛かるロビー。
客室は広々とした間取りの数寄屋風の和室が中心で、全24室。
修善寺温泉・新井旅館
・ふりがな:しゅぜんじおんせん あらいりょかん
・住所:静岡県伊豆市修善寺970
・電話番号:0558-72-2007
・交通:
電車/伊豆箱根鉄道修善寺駅から修善寺温泉行きバスで8分、終点下車、徒歩5分
車/東名高速沼津ICから約30分
・泉質:アルカリ性単純温泉
・源泉温度:60.1度
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文・写真/飯出敏夫
(公開日:2017年7月30日)
◆カテゴリー:稀少/文化財の宿|泉質/単純温泉(やさしい湯)