①山の中にポツンとある秘湯宿
②あふれ出た湯に寝そべる“トド寝”
③作り立てが次々に出てくる料理
圧倒的な湯量に驚嘆する南津軽の秘湯
青森県碇ヶ関から秋田県小坂町へ抜ける国道283号から、林道を1kmほど入った山の中にポツンとある一軒宿の秘湯。
渓谷沿いの斜面に建っているので、林道に面した玄関部分が2階で、階段で降りた1階にめざす浴場がある。
風呂は男女別の内湯だけだが、その浴室に入った瞬間、湯船からあふれ出た湯が床を音を立てて流れる様子に驚嘆させられる。
まさに正真正銘の源泉かけ流しだ。
その床に寝そべって背中の下を流れる湯を感じるのは快感で、それを湯客は“トド寝”と呼ぶ。
古くから湯治向きの自炊宿としてファンも多いが、作り立てを次々に出してくれる料理はリーズナブルな宿にしては出色。
ただし、夕食時間に間に合うように行かないと大目玉を食うのでご用心 (笑)。
( 写真上:男湯・内湯 )
湯船からあふれ出る湯を背中に感じて、ここならではの“トド寝”を楽しむ湯客。
国道283号から林道を1kmほど入った渓流ぞいにポツンと建つ素朴な一軒宿。
客室はシンプルな和室が8室だけ。ひたすら温泉に入って療養する山の宿だ。
リーズナブルな宿泊料金にしては料理の質も高く、作り立ての料理が並ぶ。
古遠部温泉
・ふりがな:ふるとおべおんせん
・住所:青森県平川市碇ヶ関西碇ヶ関山1-467
・電話番号:0172-46-2533
・交通:
電車/R奥羽本線碇ヶ関駅からタクシー15分 (送迎は予約時に要確認 )
車/東北自動車道碇ヶ関ICから約10分
・泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉
・源泉温度:43.6度
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文・写真/飯出敏夫
(公開日:2016年11月23日)
◆カテゴリー:泉質/塩化物泉(熱の湯)