①野趣満点!青森県の人気温泉
②立派な新館と巨大な風力発電の塔
③露天風呂からの日本海の夕陽は天下一品
日本海の落日を眺めて浸かる絶景露天風呂
この温泉を初めて訪ねたのは、昭和47年創業の直後だったように思う。
もちろん当時は地図にも載ってなく、西海岸を走っていて日暮れが迫り、
心細い思いで海岸に降りて行って偶然見つけた。
民宿のような質素な木造の宿だった。
朝になって、波に洗われる岩礁の窪みにホースで引かれた湯がドボドボ出ていて、
まさに野趣満点の露天風呂が印象に強く残った。
その後も数回訪れたが、現在は立派な新館や巨大な風力発電の塔も建ち、
いまや青森県を代表する人気温泉に発展。
冬にTV番組『秘湯ロマン』の取材で訪れた際には、海が荒れ、
ほとんど水と化した露天風呂に、共演の細川ふみえさんと混浴した思い出も懐かしい。
この露天風呂から眺める日本海の夕陽は天下一品である。
( 写真上:混浴・露天風呂 )
日本海の岩礁上に造られた名物の露天風呂。海が荒れると、湯船には海水が流れ込む。
断崖上の高台に建つ新館の露天風呂。湯は茶褐色に変わる濃厚な成分を含む食塩泉。
客室の窓からは日本海を一望する。夕日の美しさには定評があるので早めに入りたい。
親族が現役の漁師をしているので、食膳にはいつもとびきり新鮮な海の幸が並ぶ。
黄金崎不老ふ死温泉
・ふりがな:こがねざきふろうふしおんせん
・住所:青森県西津軽郡深浦町艫作字下清滝15
・電話番号:0173-74-3500
・交通:
電車/JR五能線ウエスパ椿山駅から送迎バスで5分(要予約)
車/秋田自動車道能代南ICから約1時間30分。東北自動車道浪岡ICからは約2時間
・泉質:含鉄-ナトリウム・マグネシウム‐塩化物強塩泉
・源泉温度:43.5~53.6度
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文・写真/飯出敏夫
(公開日:2016年11月23日)
◆カテゴリー:絶景/海・夕日|泉質/含鉄泉(赤褐色の湯)