①創業300年の歴史!登録文化財の宿
②小説の神様・志賀直哉も療養
③2013年に大幅リニューアル!
小説の神様・志賀直哉が愛した登録文化財の名宿
城崎温泉の中心部に、創業300年の歴史を刻む木造3階建ての宿を構える。
館名は、三木市の三木城から落ち延びた城兵の子孫が元禄年間 (1688~1704) に三木城と城主を偲び、
三木屋と命名して開業した。
元の建物は大正14年 (1925) の北但大地震で倒壊し、昭和2年 (1927) に再建された木造3階建ての東館、
木造2階建ての西館はともに国の登録有形文化財である。
小説の神様といわれる志賀直哉が療養を目的に訪れたのは大正2年 (1913)。
このときの体験をもとに執筆されたのが名作『城の崎にて』である。
その後も合わせて13回も三木屋を訪れ、いつも滞在した西館2階の26号室は一般客も宿泊可能だ。
志賀直哉が最初に訪れた年からちょうど100年後の平成25年 (2013)、
三木屋は館内を大幅にリニューアルし、続いて浴槽なども改装した。
歴史ある佇まいの中にも、館内にはモダンで粋な雰囲気が漂っている。
( 写真上:男女交替制・内湯「つつじの湯」)
城崎温泉街のメインストリートに面して木造3階建ての東館が重厚な構えで建つ。
「ひいらぎの湯」(男女交替制)。城崎では申し合わせで、どの宿も内湯は小振りだ。
志賀直哉が愛用した西館2階26号室。広縁の窓から300坪の日本庭園が美しい。
リニューアル時に新しく設けられた月見台から、日本庭園の一部と南館を望む。
城崎温泉・三木屋
・ふりがな:きのさきおんせん みきや
・住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島487
・電話番号:0796-32-2031
・交通:
電車/R山陰本線城崎温泉駅から徒歩15分(駅から旅館組合運営の無料バスあり、要連絡)
車/北近畿豊岡自動車道八鹿氷ノ山ICから約1時間
・泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
・源泉温度:59.1度
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文・写真/飯出敏夫
(公開日:2017年5月16日)